変化に逆らった化学メーカーの末路

生活

時代変化早めに読まないと

規制など何もかも厳しくなっている時代。 ある複合化学メーカーZ社は、化学メーカーにはよくある事だが、自社の化学技術を基にして(というより、そういう理由付けにして)医薬品の製造販売と、医療用機器のレンタル販売営業もしてきた。 他のライバルメーカーは10年前から世の中の動きに確実に合わせて事業の縮小・撤退も進めていたが、Z社は、多少歩調合わせをした時もあるが、結果的には時代の空気を読まず、「自社だけは、神風が吹いて助かるから大丈夫」と勘違いを繰り返し時代錯誤の経営を踏襲してきた。

牧歌的経営と組織運営の末に

経営の悪化が予測できたにも関わらず、昭和・平成初期の時代と同様に管理職を益々増やし、挙げ句の果てには、中途入社した社員も次から次へと、管理職にさせ、新卒の時から雇用していた使える社員を疎外し続けていた。 無駄な組織構造と、無駄に雇った社員数は膨れ上がり、誰が見ても明らかにリストラが必要な状態となり、Z社は転職で中途入社した者の温床と化している。

対応の遅さ

Z社も遂に早期退職、リストラを断行する事になったのだが、それでも退職させる人数が少なく、諸々と甘さが残る結果になっている。 さらには外資系企業から株式を買われ、今後もさらにその外資系は、株式保有比率を増加させて経営に口出してしてくる日も近いことだろう。 この先、10年以内にZ社が急に潰れることは無いかも知れないないが、第2、第3の早期退職、リストラの嵐が吹き荒れることに違いはない。 

考えさせられること・学ぶべきこと

ある程度大きな会社で、管理上層部の社員になると給料が多くなり、安泰に過ごせる状態になるので、現場の状態、世の中の本当の厳しさが見えなくなり流れを見失ってしまう。      本社、上層部の社員数は出来るだけ少なくし、組織も簡素化して、経営効率を高める構造にしないと、20年、30年後には、Z社は買収合併か、倒産になる可能性が高い。 更に、AI化、量子コンピューターによる人間労働力減少化も追い打ちを掛ける。 Z社における教訓は、経営責任者が自分で責任を取らずに何か問題が発生するとすべて社員のせいにしようとする企業文化があること、新卒からいる社員を信じずに、転職者の方が優秀という幻想をずっと追い続け転職者雇用を増やし過ぎた事、幹部社員だけは昔のような官僚体制に甘んじてしまい、世の潮流、厳しい状況を読めなかった事だ。

 

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